発達障害とは

 まず初めに。

「障害」とついていると深刻な状況なのかとショックを受けてしまうかもしれませんが

必ずしもそうとは限りません。

 

 その特性をよく知り、周囲がお子さんに合った対応をすることで、本人や周囲の人たちの困り感はぐっと軽くなるということを知っていただければと思います。

 

 

 「発達障害」というのは生まれ持った脳の働きの特性で、主に他者とのコミュニケーションや対人関係を作るのが苦手という特徴があります。

 

 独特な行動をとることが多いため、周囲の人からは「わがまま」「自分勝手」「空気を読まない」「怠けている」といった誤解を受けてしまいがち。

その結果、本人のやりづらさ、生きづらさが高じて、「困り感」が強まってしまいます。

  その症状は生活環境や本人の特性、年齢などによってもさまざまですが、治療をして治るものではないことは共通しています。

 

 

 不登校の子どもたちの中には、この「発達障害」を抱えた子が少なからずいるといわれています

 763人の不登校生徒を調査したところ、小学生16.1%、中学生7.9%、高校生13.3%に発達障害がみられたという報告もあります(「発達障害が疑われる不登校生徒の実態-福島県における調査から」中野明徳、2009年)

周囲の理解や本人に合った環境が整うことで、現状をよい方向に変えていくことも可能です。